「22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」を読んで
お疲れさまです
今日皆さんに紹介したいのは、ご存知な方も多いと思いますが、経済学者の成田悠輔の本である、「22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」です。
もしかしたら成田さんのことを知らない人もいるかも知れないので少し紹介をしておくと、経済学者なのですが、テレビ等でコメンテータもされており
忌憚ない意見をズバズバというのですが、
ときにはユーモアやデータを交えながら的確に相手の痛いところを突くので
見ていてとても痛快です。
しかし、かといって相手を不快にする感じでもなく
なるべく建設的な議論をすしようと努めてる感じもあるので
無駄争いは避けつつも、意味のある議論をしてる感じがして面白い人だなあと思います。
そんな成田さんが民主主義について書いているのですが、
この本に関しても持ち前のユーモアと、的確な観点を交えてかなり痛快な議論が繰り広げられています。
内容は読んでいただくのがいいと思うのですが、
・若者が少なくなったの本では、若者の投票率が上がったくらいでは政治は変わらない
・そもそも数百年前にできた「投票」による選挙の仕組みを今も使っているのはどうなのか
等かなりなるほどと思わせる内容もあり、それに対する対応策として
選挙は投票制ではなく、国民が生活する中で現れる様々なサインを
センサー等で感知して自動で民意を汲み取る仕組みであったり。
政治判断はアルゴリズムに任せて、議員はマスコットとして猫にしてしまうなど
斜め上でありながら読んでいくとなるほどと思わせる内容が書かれており
頭が柔らかくなる感触が得られます
どちらかというと政治の勉強というよりかは、
今の政治制度に対して柔軟な見方をして頭の体操をするような感じですが
議題に上げている観点は正しく今の政治制度の問題を的確に捉えているので
政治に興味がない人でも政治について考えるいいきっかけになる本だと思います